11月28日(月)酒田市 希望ホール
プログラムは次の通り ヴィヴァルディ 協奏曲集 ”四季” マルチェッロ オーボエ協奏曲 ハ短調 ヴィヴァルディ リュート協奏曲 ヴィヴァルディ リコーダー(ピッコロ)協奏曲 まずはじめに四季から”春””夏”がコンマスともう一人のヴァイオリン奏者のソロで演奏された。まあなんとレガートな出だしで吃驚しました。シモーネさんの横に振るだけの棒で合うんですから、またまた驚きです。ヴェネツィアの空と海はこんなに明るいんだとこの音色から想像しました。”秋””冬”はペトリさんのリコーダーのソロでした。ソプラリーノからはじめてみる途中でおれまがっているかなり大き目のリコーダ(たぶんテノール)まで駆使しての演奏。もの珍しさもあって楽しめました。シモーネさんは”冬”のところで燕尾服の襟を立てて寒さに震えるまねをしたりしてサービスいっぱい、お茶目なところのある素敵な人のように見えます。 休憩の後は2階席から1階の一番前に席を移動。このくらいのアンサンブルだと前のほうが楽しめます。音もそれぞれクリアに聞こえて、ヴァイオリンの後ろの人の音がきちんと聞こえてめちゃくちゃ旨いのが手にとるようにわかります。奏者の顔の表情が実にいいんです。日本人は舞台の上で能面のようになりやすいですよね。はにわ合奏団になるなとある指揮者から言われたことがあります。 それはさておき、オーボエすごく上手でした。プログラムにメンバー表が無くて名前はわかりませんでした。メンバー表、絶対あるべきだと思いますよ、主催者殿!いつもはあるはずの立派なツアー用のプログラムもありませんでした。残念。そういう訳で、次のリュート(弾いていたのはマンドリンだと思いますが)の方の名前もわかりません。これはギターでもよく弾かれる曲でした。とてもかわいらしい音で、奏者の”大滝秀治”似の顔とのミスマッチが嬉しかった。(失礼) 最後にペトリさんでピッコロ協奏曲。リコーダを3本もってきていてとっかえひっかえて演奏してました。あれはなんでそうしているのかな。一緒に聴いた物知りによると、たぶん吹き続けるとピッチが高くなったり、管の中に水が溜まったりするために変えているんだろうとの事。なるほどなるほど。音程のよいことと、息の長いことに感心しました。それに指があんなに早く回るものですね。 アンコールはペトリさんのソロから。歌いながら吹くという奏法はじめて見ました。歌と笛の音がちゃんと和音になっているなんてスゴイ。次はテレマンのドンキホーテ組曲から1曲。これ全曲聴きたかったなあ。次はチェロの音が素晴らしかった何とかのセレナーデ。チェロってこんな音が出せるんだと、つい自分の情けない音とつい比べてしまうんであります。最後はロッシーニの弦楽ソナタ1番の第3楽章でした。この曲はヴァイオリン2本とチェロとコントラバスのために書かれていてヴィオラはありません。シモーネさんがヴィオラのほうを見ながら申し訳ないというしぐさをすると、ヴィオラの3人はいやいや構いませんよというしぐさで返します。最後の音だけヴィオラも一緒に引いて大円団。やんやんの拍手でした。 それにつけてもいい演奏会なのにお客さんが少なくて残念です。この時期はコンサートがいくつもありますから仕方の無いことですが。でも拍手はいっぱいのコンサートでした。 スポンサーサイト
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近所の水路(堰)で小さな水車が回っていました。チョッケイ40センチほどで中に里芋が入れられるようになっています。
![]() 2時間ほどカタコト回しておくと、真っ黒い里芋が ![]() こんなにキレイになります。 ![]() これも風力発電以上に、立派なエコロジーです。 |
今日は近頃珍しい晴天。近所では雪になる前にと野菜の取入れに精を出す人が多かったようです。
これからは、裏日本海側(東京などのこと)が晴天が続くとこちら表日本海側は冷たい雨の日が多くなります。鱩(ハタハタ)を呼ぶといわれる雷が多くなります。 ![]() 水面に風車がゆれてました。 ![]() ”普段は眠い日が多いけれど今日はお目目バッチですぅ・・・” |
11月17日、Music jn Styie 岩崎淑 シリーズ Vol.29を聴いた。
メンデルスゾーン チェロソナタ 第2番 ニ長調 作品58 ベートゥベン ロマンス 第2番 ヘ長調 作品50 ラヴェル ツィガーヌ 中島良史 3つの夜想曲 (委嘱作品) 初演 アレンスキー ピアノトリオ ニ短調 作品32 チェロソナタは岩崎洸さんであった。洸さんとは長い付き合いで、1982年にうちのオケの定期演奏会にはじめてのプロフェッショナルなソリストとして出演していただいた。ドヴォルザークのコンチェルトを協演させていただいたのだが、国際的にも活躍されていた洸さんの地の底から響いてくるような音にみな圧倒されたものだ。その後の酒田フィルの誇る豪華なゲスト人の多くは、岩崎姉弟のご紹介を受けている。漆原啓子さん、福田進一さん、豊島泰嗣さんなど。 洸さんの音は独特な発音をしているように思います。一つ一つの音が重く安定しているのです。チェロのような低音楽器でも軽く弾く方達が増えている中、貴重な存在だと思います。 ロマンスとツィガーヌは Joseph lin (林 以信) さんという、中国系アメリカ人でした。当日買い求めたCD ”Chaconne"は絶品です。(サインをお願いしたときに、漢字ではどうお書きになるのですかとお尋ねしたところ、”はやし”と書きます上手な日本語で答えてくれました) すばらしくきれいなボウイングと完璧な音程、それに聴く人の心をつかむ音楽性で圧倒的でした。 岩崎淑さんのプロデュースって本当にすごいんです。1976年から続けられているこのシリーズでは、タレント的に名前の売れている演奏家ではなく、本当の実力を持った演奏家と共演されてきています。プログラムにその全演奏記録が載っていますが、私が聞いた心に残る演奏家の皆さんは、ドン=スク カン、 ピーナ カルミッレリ、 ミクローシュ ペレーニ、アーサー トンプソン、 ウラディミール ミクルカ、 チャールス ナイッデック、 宮本文昭、 上村昇、 村井祐児、 清水高師、 堀了介、 秋津智承、 原田幸一郎,福田進一 などなど。ここに書ききれないほどのたくさんの方々です。 淑さん、来年の30回に向けて頑張ってください。継続は力なりですね。 縁は奇なもので、委嘱作を作曲された中島良史さんは以前にうちのオケのファミリーコンサートを指揮していただいています。メロディックな美しい曲でした。またアレンスキーは最近1楽章だけでしたが弾く機会がありました。お前たちの演奏はどうだったかって。そんな野暮なことはきかないでください。 |
![]() なぜかミニオスカーと一緒の松尾さん。松尾俊介さんは8月に行われた交際ギターフェスティバルで最優秀賞、オスカーギリア賞を受賞されたギター界の新星である。右に顔が半分写っているのがフェスティバルの実行委員長の菅原ジムチョウだ。委員長なのに皆からジムチョウと呼ばれている不思議な人だ。 それはさておきなぜここに松尾さんがいるかというと、巨匠福田進一氏の代弾きでうちのオケの練習に来てくださったのだ。ピアノ伴奏ではやったことがあるそうだが、オケとは初めてとの事。完璧でした。スゴイ。詳しいことはこちらからどうぞ。 写真は練習後に溜り場の”山茶花”でのヤニ及び白色状臭い付空気愛好家の面々の様子です。パリ帰りの松尾さんはジタンなんぞを取り出しておりました。俺も昔は吸ってたんです。練習のあとの一服、ほんのちょっぴり旨そうでした。まだ誘惑には負けてませんです。 松尾さん、偉くなっても最初にうちのオケとアランフェス弾いたこと忘れないでください。練習ですみませんでした。ありがとうございました。 ![]() 俺の弾く場所のまん前でした。魔法のように指が動いてました。 |
この頃たてつづけにこの2本の映画を見た。
蝉しぐれはここ庄内がロケ地で、原作の藤沢周平がここの生まれだから当地ではすごく話題になっている。しかし優れた小説の映画化って本当にむづかしいようです。映像はとてもきれいだが、主人公 牧 の本心って映画を見ただけで解るのかなあ? 3丁目の夕日は、これはとても懐かしかった。もちろん田舎育ちだから昭和33年の東京を知っているわけは無いが、路地裏のごちゃごちゃした様子は田舎の町でもあった。とにかく人がたくさんいたし。表通りの都電が走っている場面は修学旅行で行った東京の印象と重なって嬉しかった。こんな映画が作られるんだったら、タイムスリップできる娯楽施設があってもいいような気がする。団塊の世代がそれこそ団塊になって押しかけるかもしれません。 |
11月3日に市民音楽祭があった。ブラームス ハンガリー舞曲第3番、6番の2曲。打楽器は、ブラスバンドの高校生2名のエキストラ。とても熱心に練習してくれた。ありがとう。
さて本番は大変でしたです。ステージでの練習が無かったので、管の皆さんは弦の音がきこえなかったそうです。途中合わなくなってひやひやしました。これも慣れの問題ですから、事前に練習できれば問題は無かったはずです。普段は隣の人とぶつかりながら狭い空間での練習ですから、ステージが広すぎると勝手が違いすぎます。音の伝わり方とか、響きもぜんぜん違いますから。ホールという楽器の扱いが良くわからなかったということです。 20日の定期では、ホールに馴れる時間があるから大丈夫とは思いますが。これまでの指揮者練習でホールでの練習が一回もできなかったのは残念です。プロのオーケストラでも問題の筆頭に挙げられていますが、練習でホールを使えるようになるには時間がかかりそうです。 |
本田美奈子さんが白血病で亡くなられました。38歳の若さでした。
本田さんとは10年前にうちのオケと協演させていただきました。ミュージカル”ミス サイゴン”でご活躍の頃でファミリーコンサートの会場はもちろん満席でした。フルオーケストラとやる機会はなかなか無いということで何回も曲を通しで練習したのを憶えております。小さな細い体から出る音とは思えないほどハリのあるきれいな声でした。 今年は昨年のファミリーコンサートを振っていただいた榊原栄先生がお亡くなりになり、悲しい事が続きます。 合掌。 |
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